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京都府立大学の取り組み

先駆者に学ぶ精神科医療における開放化と尊厳の回復/ Guest Lecture:Challenges for Unlocked Psychiatry Ward with Community


「現代の精神保健の課題と支援II」に、精神科医の崔秀賢先生(いわくら病院元院長)がゲストスピーカーとしてお越しくださいました。

崔先生は、精神科医療のみに見られる、施錠されて患者さんが自由に病棟外に出ることができない閉鎖病棟のあり方を変える取り組みを50年近くにわたって続けてこられました。その取り組みは病院内のみで完結することなく、近隣にお住まいの方の理解と協力を得ながら少しずつ地域に広がりました。

当日は、穏やかな口調で受講者ひとりひとりに丁寧に語りかけるように、「開放医療」に向けての取り組みと当事者や地域住民とのかかわり、そしてそれらの経験から得られた気付きについて語ってくださいました。そのお言葉のひとつひとつから、人間の尊厳を奪う医療のあり方への疑問をそのままにせず、尊厳を取り戻すために試行錯誤を重ねながら挑み続けてこられた崔先生の強い信念が伝わってきました。

受講生には、ソーシャルワーク専門職として「人権尊重」を拠り所に思考し、行動することの重要性と、とりわけ精神科領域におけるソーシャルワーク専門職の必要性を再確認する機会になりました。

崔秀賢先生の講義

講義の様子

「その人がその人らしく暮らす」という当然のことを実現させていくための取り組みのお話でした。受講生からは「人権擁護の視座がとても自然なものに聞こえた」との感想がありました。

質疑応答

「精神障害のある人たちが受けてきた人権侵害は、【隔離されてきた】ことが他の人権侵害と決定的に違う」との言葉に崔先生の怒りや思いがこもっていました。

質疑応答

終了後の交流会

「(実践に)のめりこんだらいい」でも、「迷いながらすることではない」。私たちの心配にも寄り添うような、でも背中をおしてくれる応援のメッセージが心に残りました。

交流会の様子

【参考】NHK ハートネット精神科医?崔秀賢さん「開放医療」で取り戻す人間の尊厳

精神保健福祉士とは?/ Social Workers in Mental Health?

【精神保健福祉士とは?】
国内のソーシャルワーカーの国家資格には、主に精神障害のある方の支援を専門とする「精神保健福祉士」と、それ以外の領域で活躍する「社会福祉士」があります。いずれも「ソーシャルワーク」を実践する専門職である「ソーシャルワーカー」です。

精神保健福祉士は、1940年代後半より精神科病院等で精神障害者の相談支援にあたってきた、PSW(Psychiatric Social Worker)の活動を礎とする形で、1997年に創設されました。

【本学では】
2008年に精神保健福祉士養成課程を開設し、2012年3月に最初の卒業生を送り出して以来、卒業生のほぼ全員が国家資格を取得し、保健?医療?福祉の現場で活躍しています。

精神保健福祉士をはじめとする社会福祉専門職に関心がおありの方は、以下のサイトもぜひご覧ください。
厚生労働省による精神保健福祉士紹介
公益社団法人 精神保健福祉士協会
公益社団法人 日本社会福祉士会
国際ソーシャルワーカー連盟/International Federation of Social Workers
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