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京都府立大学 大学院からのお知らせ

『舞鶴市神崎海岸交流自然環境観察会』を共催しました。


京都府立大学は平成22年度地域貢献型特別研究(ACTR)事業《京都府北部の生物多様性の保全戦略策定にむけた希少生物と地域生態系の把握、ならびにその体制整備に関する研究:代表 吉安裕教授》の一環として、来年度から統合する舞鶴市立神崎小学校と八雲小学校の学校間交流事業『舞鶴市神崎海岸交流自然環境観察会』を共催しました。

平成22年9月30日の午後、神崎小学校と八雲小学校の児童と両校の先生、舞鶴市の生物研究家、ならびに本学生命環境科学研究科の教員が、西神崎の海浜に生息?生育する動植物の観察を通じて、その特徴や価値、ならびに様々な生物の調査法について学習しました。

?砂浜海岸の貴重な生物の観察会?

【日本で未記録の珍しい昆虫と海浜の奇妙な動植物をみつけよう!】

平成20年度以降のACTRによって,京都府北部の海浜や里山では新種の昆虫や京都府初記録となる絶滅危惧種昆虫の発見が相次いでいます。また,海浜の希少植物の存続や分化の特有な機構が遺伝的な見地から解明されてきています。こうした地域の大切な自然環境を次世代に継承し,地域の方々が郷土の資源を再発見する機会として現地観察学習会を実施しました。統合によってなくなる小学校の校区にすばらしい自然環境のあることを伝承する貴重な機会となりました。この日の活動の内容や様子を報告いたします。児童のみなさんにはこれからも地域の自然を見守っていただけることを願っています。

海浜の動植物の特徴についての吉安教授の講話を参加者全員で聞きました。この後,実際に砂浜での動植物観察をおこないました。この西神崎で発見された新種の昆虫についての紹介には参加者全員が興味津々で,この新種の昆虫を海浜植物オカヒジキ上で実際に発見できた児童は大喜びでした。

地元の専門家の先生に海浜性昆虫の採集方法を伝授していただきました。

児童20人の学習活動を,地元の専門家3名,小学校の先生4名,そして大学教員3名で支援しました。盛りだくさんの授業になりました。

校長先生が児童の背丈ほどもあるハマボウフウの根を堀出してくださいました。この観察体験は子どもたちの記憶にいつまでも残ることでしょう。

静かな秋の海辺に賑やかな歓声が聞こえる楽しい観察会でした。ご支援いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。地元の子どもたちが海浜の動植物を再び科学の目で観察する時の来ることを願っております。
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