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京都府立大学からのお知らせ

生命環境科学研究科 中尾淳准教授(土壌学研究室)らの研究成果が 国際学術誌”Science of the Total Environment”に掲載されました


 京都府立大学の中尾淳 准教授(土壌学研究室),日本原子力研究開発機構の奥村雅彦 研究主幹(システム計算科学センター)らの共同研究グループは,土壌中の鉱物が放射性セシウムを不動化する仕組みを明らかにし、本研究成果は,国際学術誌”Science of the Total Environment”(サイエンス?オブ?ザ?トータル?エンバイロンメント)に7月24日にオンライン掲載されました。

 これまで,雲母鉱物の層状構造の層間に放射性セシウムを強く吸着する微小領域が存在することは知られていましたが,そのメカニズムは未解明でした。今回,この領域を構成する元素の一部をサイズの大きな別の元素に置換させた際の吸着反応の変化から,セシウム最安定化のメカニズムの詳細を明らかにしました。本研究の成果は,天然鉱物が吸着能力を発現させる機構を原子レベルで解明したものであり,放射性セシウムを封じ込める機能性物質の開発などへの応用が期待されます。

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